鋳造の技法は、デザインによってはそれ以外の方法で制作した場合よりも短時間で形を作ることが可能です。また、ワックスは軟らかい素材ですので、金属では作りにくい、ゆるやかに流れるような線を 再現したいときにも使われます。
写真1:ワックス
さらに、ゴム型制作を経れば同じパターンを数多く作ることができるので、量産品の製造にも役立ちます。たとえば同一の輪状パーツを連ねてチェーンを作りたいときなどにも役立ちます。
写真2:ゴム型
鋳造には、主に3通りの方法があります。 そのうち、カトルボーン法(イカの甲を使用する方法)とロストワックス法の2つは、自宅で制作作業を行う人でも取り組める技法です。もう1つのゴム型を作る方法は、ゴム型の種類によっては自宅工房でも不可能ではないものの、費用がかかり、広いスペースと特殊 な設備を 必要とするものがあります。ゴム型制作は専門業者に依頼するケースがほとんどです。
<用具と材料>
鋳造用の原型を作るためのワックスは、何種類か 市販されています。 ワックスは、様々な厚みのものがあります。 スプルーワックスは、ワックス原型に取り付ける湯口(スブルー)用のワックスです。 ワイヤーワックスは四角の形状があり、各種サイズが市販されています。
■モデリングワックス
■ブロックワックス