彫金講座

エナメル細工(七宝)

エナメル細工は、色彩を使ってジュエリーに特有の魅力を与えること のできる、歴史ある独特な技法です。

エナメルは、シリカ、酸化鉛、炭酸塩、カリウム、ホウ酸の混合物であり、炉の中で焼成することにより、鋼、スチール、シルバー、ゴールドの表面に溶解させることができます。 種頬市販のエナメルは通常、固形または粉末ですが、液体状 の製品も見受けられます。

エナメルの指輪
写真1:エナメルの指輪

エナメルは気密性の高い容器に保存しなければなりません。 不透明エナメルは金属の素地を隠しますが、エナメルそのものが輝きます。 半透明色のエナメルはやや白濁しており、素地である金属からの反射光は一部がエナメルを通して表耐こ表れます。

相葉は、固形と粉末状の両方があり、シルバーや鋼の下塗りとして使われます。 彩色工程の最後に塗る無色透明な上塗りとして使います。ペインティングエナメルは、非常にエナメルで溶剤と混ぜると滑らかなべースト状になります。 金属面に直接塗ることができ、その場合は透明相葉を焼成します。

一般的なのは、不透明エナメルを背面に塗り、そこにこのエナメルで描画していく使い方です。 焼成を繰り返しながら色彩を少しずつ重ねて油彩画また水彩画のような作品が完成します。

平面、半球、または打ち出しが施された立体的金属面に、エナメルを施します。 通り、金属のくほみにエナメルを施し、そのエナメルの層を金 属面と同じ高さに揃えて仕上げる技法です。

エナメルの層を、金属の表面から盛り上がるくらいに仕上げま す。 エナメルを削り、金属面と同じ高さに揃えてから、高温で短時間焼成します。

この技法では、平たく成形した仕切り線を曲げて、絵柄を構成する仕切りを形作ります。 エナメルはシャンルベのようにくぼみを作って施す場合と、ロンドボスのように金属面に直接施す場合があります。

仕切り線は金属にロウ付けする場合もありますが、透明なエナメル越しにロウが透けて見えることのないよう、注意が 必要です。

通常は自適 軸薬を下塗りして焼成し、その上に成形した仕切り線を置き、少量の七宝専用の糊で正しく位置付けて焼 成、という手順が一般的です。

シャンルベと同じ要領で、仕切りの内側にエナメルを差していきます。 仕切り線をあまり早い段階でこすらないよう気をつけてくだ さい。

参考サイト:留め金具とジョイント
仕立て金具

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