彫金講座

留め金具とジョイント

これから紹介する制作工程を実践すれば、留め金具に関する技法はほとんど理解できるでしょう。 留め金具を作るときには、考慮するべき点がいくつかあります 。

チェーンに付ける小ぶりなボックス型の留め金具が欲しいとき、既製品でちょうどよさそうなものがあるなら、制作所要時間のことを考えて既製品を使ったほうがよいでしょう。 金属なので、バネ仕掛けの留め金具には向かないことがあります。

注意が必要なのは、シルバーです。シルバーは比較的柔らかな金属なので、バネ仕掛けの留め金具には向きません。しかし金床にのせてハンマーでたたけば硬化して弾力性が生まれますが、それでも目的に適うほど強くなるとはかません。

頭に入れておきたいのは、留め金具は他の作業がすべて終わってから取り付けるものであること、それから通常は低温のロウで本体に接合することです。

チェーンの留め金具として使われる引き輪など、市販の留め金具は、スチール製のバネが中に入ってい丸カンをロウ付けしな くてよいものを購入するのが得策です。

ロウ付け後は、水冷をしないでください。間に水冷をすると、バネ性がなくなってしまいます。T字型のカフス金具では、バネ仕掛けになったT字のバーを取り 外した上で、カフス本体にロウ付けします。 このバーは、他の作業が終わったら、位置に戻してリベットで 締めます。

参考サイト:チェーン制作
石留め

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