金属は、ロウを使わず、金属そのものが溶解しはじめる温度まで熟するだけでも、接合することが可能です。 金属の表面が流動しはじめると、そこに接しているすべての面が融合し一体化します。これを共付けと言います。 溶接は、即興的で結果が予測しにくいものの制作をコントロールすることも可能です。
写真1:溶接
<煮洗いと水洗い>
共付け溶接した接合部は、ロウ付けした接合部と同じくらいの強度を持ちますが、地金の表面が溶けてため、冷めたときにらになります。
表面に小さな穴(巣穴)ができてしまうことも多く、その場合は酸に触れると、穴を通って酸が金属の奥まで入り込み、中和しないかぎり、この酸はやがて表面に渉み出て、緑色のしみになります。 共付け溶接した金属を湯にくぐらせてから、酸洗い液に移します。
酸を中和し終えたら、石けんで徹底的に洗うことが必要です。 これ以後にロウ付けを行った場合は、同じ手順で洗浄しなければなりません。
<ワイヤーの溶接>
ワイヤーは、成形したのち溶接すれば、指輪やバングルが作れます。 溶接するすべてのパーツは互いに接触させなければなりませんが、両端は突き出させておけば、炎が直接当たって溶け、小さな玉になります。 作業中は、金属を溶かす炎と、金属の表面とを注視して、溶接の進行状況を見極めてください。
参考サイト:緑青付けといぷし仕上げ
打ち出し加エ