溶かし網目模様(レティキュレーション) レティキュラーという単語は「網状の」と訳されており、レティキュレーテッドという単語は「葉脈のように網目状に交差した筋、繊維、ま たは線を有すること」と訳されています。
一定の手順に従って金属を熟したときに、その外観に現れる変化を正確に描写しています。 レティキュレーションを発生させるためには、シルバー片の表面の融点が内部の融点よりも高温である状態を作ることが必要です。
レティキュレーション用のシルバーは純銀の割合が80%~82%です。シルバーは、熱すると鋼が酸化し、それを自然に冷ますと、表面が黒く変色します。
純銀は、熟しても酸化現象を起こさず、自っぼいシルバー色のまま変わりません。 種の工程にしたがえば、シルバーの表面に純銀の成分だけを集めることができます。
2層の純銀による「サンドイッチ」ができて、外側の融点が960℃に、内側のシルバー層の融点が890℃になります。 このサンドイッチを作るにはシルバー片を焼きなましの温度まで熟します。
硫酸1対水10の割合の溶液で冷却してから水洗いをするか、または水で冷却しのち硫酸1対水10の割合の溶液を温めた中に投下します。 そうしないと、せっかく表面に形成されはじめた純銀の層を、銅が突き破ってしまいます。
焼きなましと冷却の工程を繰り返していくと、純銀の層が形成され、金属片の表面に酸化被膜が表れなくなります。 バーナーが1つしかない場合は、作業で加工するのは、金属片1つだけにとどめておくのが賢明です。
レティキュレーションの工程では、金属の温度が常に融点の高さにあるので、シルバーが実際に溶けてしまい、小さな穴ができてしまうことがあります。