彫金用語集

彫金用語集 - か行

カチューシャ
半円形の大型の櫛で、差して髪を留めるアクセサリー。 

カット
宝石の色やクオリティー、重量などを判断して、その石が一番良く見えるように研磨し、光沢や色を鮮明に引き出すこと。ダイヤモンドの判定基準の1つでもある。

カット石
研磨済の宝石。 

カニカン
留め金具の一種で、主にネックレスに使う。クラスプに属するもの。形状がカニのはさみみ似ている事から日本では一般的にそう呼ばれている。また、メーカーによっては、ナスカンともいう。 

カボションカット
表面が滑らかで丸く平らな底面で上部はドーム型に研磨した形。半透明や不透明の宝石に多く用いられる。

カメオ
色石や貝などの表面に、凸型に浮き彫りにする技法。多く見られるのは瑪瑙や貝など、上下に2層以上の色の違う層を持つ素材を利用して背景とデザインを色違いにしたもの。ブローチなどに良く用いられる。 

カメオアビレ
カメオに彫った女性の髪やドレスの一部に宝石をはめ込むという技法

カラー
ダイヤモンドの判定基準の1つ。D~Zでランク付けされる。 

カラット (Ct)
カラットの略で宝石の重さを示す単位のことです。200mgを1Ctとしています。 

カラット (Karat)
金の品位。金の含有率を24分率で表したときの単位。純金は24K。もともとはイギリスの重さの単位で1トロイオンスの24分の1の重さ。そこから1トロイオンスの金の合金中に何カラットの純金が含まれているかを基準にしたことが始まり。 

カンティーユ
金線細工の一種で、渦巻きやバラの花型などに透かし細工を施したもの。

キヘイ(喜平)チェーン
ボールチェーン、あずきチェーンに並ぶ、チェーンの定番。アズキの輪を90度ずつひねって叩いたようなチェーン。 

キャスティング
ロウ(又はワックス)で型を起こし、同一のアクセサリーを幾つも作る為の型取り鋳造法(ロストワックス製法とも言う)

キャッチ
ピアスのポストを受けて留める金具。

キャッチピアス
後ろに止め具を必要とするピアス。 

ギロッシュエナメル
金属の表面に模様を彫り込み、その上に様々な色彩のエナメル入れるアンティークアクセサリーによくある技法。 

クラスプ
ネックレスやブレスレットの留め金。「中折れ」「差込」「ネジカン」など様々な方式のものがある。 

クラリティ
ダイヤモンドの判定基準の1つ。内包物や傷の状態。 

クローズドセッティング
オープンセッティングの反対で、透明な宝石の裏面を、台座の地金で覆ってしまう留め方。石と台座の間に薄い箔を入れて、色を強調する方法で宝石の輝きよりも色を大切にしていた時代の技法。19世紀後半にはほぼ廃れる。

クロス
十字架をモチーフにしたシルバーアクセサリーの定番の形。 

クロワゾンネ
有線七宝 とも呼ばれ、エネメル技法の1つ。土台となる金属の上に仕切り線(クロワゾン)をロウ付けし、エナメルを流し込んで、焼きつけ冷めてから表面を磨く。エネメルと金属の対比が美しい技法。

コンチョ
インディアンジュエリーでよく使われる、銀製の円形や楕円形のボタンなど。 

鑑定書
天然ダイヤモンドがどのような品質かを各種の計測・検査によってランク付けした書類。 

鑑別書
宝石を科学的に分析・検査して、宝石の種類をはじめ、その成因、人為的処理が施されているか等が記載されている書類。

貴金属
ゴールド、プラチナ、シルバー、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウムの8種類。

貴石
財産的、装飾的価値があり、希少価値の高い宝石。ダイヤ、エメラルド、ルビー、サファイア、の4種類。 

鏡面仕上げ
地金の表面を鏡のようにピカピカに磨きあげて光沢を出す仕上げ。

金性(きんしょう)
合金の品位のこと。日本ではプラチナとシルバーは千分率、金の場合は24分率で表される。また、貴金属地金、その合金の純度の標準。K18や、K14、Pt950などのこと。

空枠
宝石を留めていない、ジュエリーの金属だけの部分。

研磨
古くからある加工方法。様々な機械や方法で金属や宝石を磨く事。

原型
アクセサリー制作の中で、イメージを最初に立体化したもの。その後の工程の基礎となるもので、ロストワックス製法やキャストを経て実際のアクセサリーが完成する。素材はデザインにより、ワックス、金属、石膏、木など様々なものが用途別で使われる。

五分落ち
950銀のこと。日本で昔から銀細工で使われていた銀。1分落ちは900銀のこと。

硬上がり
圧延して一定のサイズにした焼鈍しをしていない地金。

硬度
硬さのこと

合金
金属や貴金属を混ぜたもの。 

合成石
天然と同じ成分用いて科学的に合成された石。天然のものとは違い、工場や実験で作られた石。

刻印
貴金属品位検定の印。ホールマーク。

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