緑青付けに使われる金属は、鋼やブロンズ(銅とスズの合金)が主です。緑青とは、銅や銅合金の表面に生じる青緑の薄い膜のことで、大気にさらせば自然に生じることもありますが、人工的に付けることもできます。
写真1:いぶし処理
金属は、大気と湿気にさらされると酸化したり、大気中に含まれる硫黄の働きで硫化して変色し、黒ずんできたりします。この現象は、酸化炎で地金を熟したときにも起こります。酸素と高温のために酸化反応が進み、表面に被膜が形成されます。特有の色合いを帯びた被膜ができます。
水溶液を高温で使うと、シルバーや18カラット以下のゴールドが黒く変色します。 溶液の温度があまり高くない場合は、くすんだイエローやブルー、ピンク、パープルなど、さまざまな色になりますが、これらの色は、ラッカーやワックスをコートしないかぎり、長くは持ちません。 研磨剤は指紋も消します。
いぶし用溶液に金属を沈めるときは、銅線を使います。溶液は、イエローであれば、効力を発揮します。 この溶液は作業に分量だけを用意してください。絵筆を使って特定の領域だけに溶液を塗布することも可能です。 地金を軽く温めてから塗布するとよいでしょう。
参考サイト:溶かし網目模様
留め金具とジョイント